ボストン美術館スポルディングコレクション
先日のNHKスペシャルご覧になられましたでしょうか?
ボストン美術館所蔵のスポルディングコレクションの素晴らしさが再認識されたのでは。
デジタル画像を基に日本でも作品に様々な角度から検討が加えられているようです。
番組では3人の浮世絵師にスポットが当てられていました。
その中の一人が国政。
来月江戸東京博物館に巡回する「ボストン美術館浮世絵名品展」のポスターになっています。
無類の歌舞伎好きで、役者絵に写楽とはまた違った才能を発揮しています。
二人は共に寛政年間の近い時期に活躍しています。
写楽は寛政6(1794)年5月 ~寛政7(1795)年1月。
(先日ギリシャで発見された肉筆扇面画 により5月まで延びそうです)
一方国政は3期に別れています。
Ⅰ期 寛政7(1795)年11月~寛政9(1797)年半ば
Ⅱ期 寛政10(1798)年8月~寛政12(1800)年11月
Ⅲ期 享和3年(1803)11月~文化(1804)元年
写楽は蔦屋から鮮烈のデビューを飾ります。一気に28点を発表します。版元としてはまだまだ新興の蔦屋が歌麿で美人画のジャンルを制し、次に狙いをつけたのが役者絵。 国政も新興版元上ヨから出版、人気を博します。
何故か二人とも後半の評価は初期に比べると芳しくありません。
国政は、役者絵においては師匠豊国をも凌ぐと言わしめる冴を見せます。
しかし美人画、全身の姿絵では今一つだったとか。
別の版元の意向に沿う形では中々その実力を発揮できなかったようです。
同じ時期に登場した浮世絵師に歌舞伎堂艶鏡がいます。
写楽風の7枚の作品しか残っておらず謎の絵師です。大正15年、落合直成が狂言作者の二代目中村重助とする説を出していますが疑問点も。素人絵師の評価しか得ていないようで、「増補浮世絵類考」に役者似顔のみ画たれども拙ければ半年ばかりにして行れずとあります。
三人三様を三代市川八百蔵で
画像1 三代市川八百蔵の田辺文蔵 写楽 1794年
画像2 三代市川八百蔵の梅王丸 国政 1796年
画像3 三代市川八百蔵の薬王丸 歌舞伎堂艶鏡 1796年ごろ
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